
日本の文化に深く根ざした味噌。その歴史は、平安時代の文献に書かれているほど古いものです。誕生当初はそのまま食べていたのですが、時代とともに洗練され、味噌汁として登場したのは鎌倉時代の頃。当時は「一汁一菜」として質素節約を目指した食事でしたが、現代は味噌の種類も増え、さまざまな味噌汁があります。
この記事では、味噌汁の基礎知識に加え、豆腐の味噌汁、卵入り味噌汁、具だくさん味噌汁にカテゴリを分けて紹介しています。たくさんあるレシピの中から、特に人気のあるレシピを紹介しているので、ぜひ毎日の料理に取り入れてみてくださいね。
味噌汁のダイエット効果について
味噌汁ダイエットという言葉をご存知でしょうか。3度の食事に味噌汁を添えるだけと簡単なのに、無理せず健康に痩せられると人気のダイエット方法です。
発酵食品である味噌には乳酸菌が豊富。腸内の悪玉菌を退治してくれるので、デトックス効果が期待できます。その上、大豆を分解する時にできるアミノ酸には脂肪燃焼効果も。味噌汁ダイエットのやり方はとても簡単です。添える味噌汁は具だくさんにして、最初に食べること。汁物はおなかが張るので、満腹感を感じやすくなります。
また具だくさんにすることで、満足感もUP。もっと早く効果を出したい場合は、1日1食ご飯などの炭水化物を抜き、具だくさんの味噌汁だけにしてみましょう。その場合は、ダイエット時に不足しがちなたんぱく質を味噌汁の具に加えることが大切です。次の食事までに間のあく夕食を味噌汁に置き換えるとより一層効果的。
味噌の種類、それぞれの栄養について
味噌は地域によってさまざまな種類がありますが、その種類は味噌に使う麹で分けられます。
原料の大豆に加えられるのが米麹なら米味噌、麦麹なら麦味噌というわけですね。ですから、豆麹で作られる豆味噌は少し特殊といえるかもしれません。味噌自体、大変栄養価の高いものですが、それぞれ米味噌や麦味噌、豆味噌には塩分や甘さなど違いがあります。米味噌は炭水化物である米麹を使うので、豆味噌や麦味噌よりもその値はやはり高くなります。
そして豆味噌の方が、ビタミン・ミネラルを多く含む特徴が。麦麹や豆麹から作られた味噌は生産量が少なく、一部地域でしか作られていません。それに比べて米味噌はよく食べられており、全体の8割を占めます。地域の特色を備えた味噌を目的別で使い分けられれば、料理の幅も広がりますね。健康に意識を配っている人は豆味噌を日々の食事に加えてみてはいかがでしょう。
ダイエットにおすすめ!豆腐の味噌汁
■乾燥あおさのりで豆腐の味噌汁

最初におすすめするダイエットにぴったりな味噌汁レシピ・作り方は「乾燥あおさのりで豆腐の味噌汁」。
あおさがたっぷり入った、磯の香りが漂うお味噌汁のレシピです。作り方は、まず乾燥あおさを水で戻し、しっかり水を切っておきます。出し汁に豆腐を入れ、煮立ったらあおさを入れ、もう一度煮立ったら味噌を溶き入れできあがり。あおさは海の緑黄色野菜と呼ばれるほど栄養価の高い食材です。ダイエット時に失われやすいビタミン、ミネラルも豊富¥なので積極的に毎日の食事に取り入れましょう。
磯の香り満喫(^^♪ 乾燥あおさのりで豆腐の味噌汁
- 材料
- (2〜4人前):乾燥あおさのり5g 絹豆腐or木綿豆腐100~150g 水700cc ほんだし小さじ1強 味噌大さじ3 刻みねぎ適宜
■白菜たっぷりお味噌汁

2番目におすすめするダイエットにぴったりな味噌汁レシピ・作り方は「白菜たっぷりお味噌汁」。
いりこで取った出汁できちんと作るお味噌汁のレシピです。作り方は、まず鍋に水を張り、いりこ、昆布を入れて1時間以上置きます。火にかけて沸騰したら昆布を取り出し、白菜などの野菜を投入。柔らかくなったら豆腐を入れ、味噌を溶いたら完成です。この作り方だと、いりこは取り出さずにそのまま食べるので、カルシウムも同時に取れてうれしいですね。
白菜たっぷり☆お味噌汁
- 材料
- (3人前):白菜2枚 豆腐1/4丁 かぼちゃ5センチ角 玉ねぎ1/8個 いりこひとつかみ だしこんぶ1枚 水600cc 味噌汁大さじ2〜2.5 青ネギ小口切り小さじ3
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■納豆汁

続いておすすめのダイエットにぴったりな味噌汁レシピ・作り方は「納豆汁」。
独特の匂いが病みつきになりそうな、納豆汁のレシピです。作り方はとても簡単。いつもの豆腐のお味噌汁に刻んだ納豆を入れるだけ。仕上げに練りからしを添えて完成です。ひきわり納豆を使うと手軽ですね。納豆の栄養成分ナットウキナーゼは熱に弱い栄養素。70℃を超えると効果が弱くなってしまうので、納豆を入れる時はお味噌汁があまり熱過ぎない状態の時に入れましょう。
臭いが病みつき!? ホッと温まる納豆汁
- 材料
- (2人前):納豆1パック だし汁350~400cc 味噌適宜 豆腐(絹ごし)150g あさつき1~2本 練り辛子少々