
なべ料理の代表のひとつでもある「おでん」。寒い時期にはもちろんのこと、最近は1年を通じて食べることができ、「冷やしおでん」などの変わり種も出てきています。出汁で大根やはんぺん、厚揚げなどいろいろな具材をコトコトと煮込んで味が染みた料理で、具材も出汁の味も地域や家庭ごとに違っており同じように見えてバリエーションは豊富なのも特徴ですね。長時間煮込む必要があり手間暇かかる料理ですが、最近は短時間で美味しく作ることができるレシピなどもあり、人気を呼んでいます。今回はそんなおでんの基本レシピ、具レシピ、リメイクレシピ、タレのレシピをカテゴリー別に、おでんについてや調理法と合わせて紹介します。
おでんについて
おでんは冬の定番料理ですが、最近では冷やして食べる「夏おでん」なども出てきており、夏の新しいグルメとしても知られるようになってきています。基本的には、鰹節とコンブでとった出汁で、大根、さつまあげ・はんぺん・焼きちくわ・つみれなどの練り製品、蒟蒻、玉子などいろいろな食材を入れて長時間煮込む料理です。「おでん」はもともと室町時代に食べられていた「煮込み田楽」が始まりとされていて、おでんと呼ばれるようになったのは江戸時代に入ってからです。そのころに元々呼ばれていた「田楽」は「焼き田楽」を指すようになりました。地域や家ごとに出汁の味や具材が異なり、つけだれなどのバリエーションもあり大変奥深い料理です。外食でもコンビニエンスストアなどの手軽なものから高級な日本料理店のものまでさまざまです。
おでんの調理法について
そんなおでんの調理法ですが、どんな味付けのおでんであっても共通していることがあります。まずは、煮込む順番です。煮えにくいもの、味のしみ込みにくいものから入れて行くことが基本で、大根や蒟蒻、玉子などから入れ、はんぺんなどは最後に入れます。練り物を煮込みすぎるとうまみがすべて汁に出てしまうので、煮込みすぎないことが大切です。
煮込む時はグツグツと強火で煮込むのではなく、弱火でコトコト煮込むことも大切です。こうすることで煮崩れをふせぎながらしっかりと味をしみ込ませることができます。急な沸騰を避けるために、ふたをするときは必ず少しずらしておくこともポイントです。家庭で作る際は土鍋を使用するとよりおいしく作ることができます。
おでんの基本レシピ・作り方
■一晩寝かせた味になるおでん

はじめに紹介するおでんレシピ・作り方は「一晩寝かせた味になるおでん」。長時間煮込まなくても味がしっかりしみ込んで一晩寝かせたような味になる簡単おでんのレシピです。冷たい出汁に熱い大根を入れることがポイントです。出汁は市販の出汁でも大丈夫です。レンジで大根を茹でる時には、水を加えるとふっくらと柔らかく仕上がります。家庭によってレンジのクセが違うので、何度か試しながらベストな煮込み具合を見つけましょう。
これでおでんの大根が一晩寝かせた味になる
- 材料
- (割合):大根適宜 お好みのおでんだね適宜 ■ おでんの出汁 水5カップ ほんだし こさじ1 塩こさじ1 醤油こさじ1 日本酒大さじ3 だし昆布5㎝長さ2枚
■あっさりおでん

続いておすすめのおでんレシピ・作り方は「あっさりおでん」。透明なつゆで、あっさりと上品な味わいのおでんの簡単レシピです。加熱中は、かき混ぜず、沸騰させないことが重要ポイントで、グツグツ煮込まないことで汁が濁らず透明に仕上がります。玉ねぎを丸ごと1個入れることで出汁に甘みが出ておいしく仕上がります。おでんの具を食べ終わったら汁を捨てずにインスタントラーメンなどを入れるとおいしく食べることができおすすめです。
白だしで汁が濁らない☆あっさりおでん
- 材料
- ☆白だし 150~180c ☆水1200cc ☆みりん 大さじ2 大根好きなだけ 蒟蒻or結び白滝好きなだけ ■ お好みの具材(ちくわ・つみれ・ゴボウ巻き・さつま揚げ・卵・がんも・はんぺん等etc)
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■圧力鍋でおでん

3番目におすすめするおでんレシピ・作り方は「圧力鍋でおでん」。圧力鍋を使用して短い時間で簡単に次の日のおでんのような味わいが楽しめるレシピです。大根はもちろんのころ、たまごやロールキャベツなどもしっかりと味が染み、時間をかけたおでんのような味わいに仕上がります。ちくわぶ、餅巾着、厚揚げを入れる場合は、必ずふたをして煮込んだ後に入れて下さい。煮込んで出来上がった後は、一度冷ました方がほうがしっかりと味が染みておいしくなります。
早っ!!しみしみ大根♡圧力鍋でおでん♪
- 材料
- (2~4人分):大根½本~ ゆで玉子3~4個 こんにゃく適量 お好きな練り物適量 ●だし汁(鰹こんぶ) 800㏄ ●醤油大さじ2 ●みりん 大さじ2 ●塩小さじ1