
こんにゃくは室町時代にはおでんの具として親しまれるようになった和食の定番食材で、最近は煮物だけでなく揚げ物やダイエットメニューにも取り入れられています。
あまり知られていませんが、こんにゃく芋は10月から11月にかけて収穫され、こんにゃくは11月~1月ごろが旬。冬の料理によく使われているのも納得ですね。
そんなこんにゃくの栄養素、簡単レシピなどを煮物や麺料理などの調理方法ごとに、カテゴリーに分けて紹介。作り置きできるレシピから、包丁を使わずに簡単に作れる一品まで幅広く取り上げているので、ぜひこんにゃく料理のレパートリーに加えてみてください。
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こんにゃくの栄養素について
こんにゃくは、こんにゃく芋から作られる皮入りの黒こんにゃくと、こんにゃく粉から作られる白こんにゃくの2種類があります。
どちらのこんにゃくにも、グルコマンナンという水溶性の食物繊維とカルシウムが豊富に含まれています。グルコマンナンは、血糖値やコレステロール値を下げてくれるので、糖尿病や動脈硬化の予防に。
有害物質を排出させる効果もあり、腸内環境を整え、便秘予防が期待できるということから「胃のほうき」とも呼ばれています。
こんにゃくのカルシウムは胃で溶かされて吸収されやすいので、骨粗鬆症の予防効果も期待されています。
お腹の中で水分と結びついて膨れるので食べ過ぎを予防でき、ダイエット食品としても注目されています。
こんにゃくの調理法について
こんにゃくは、パックを開けると独特な香りがしますよね。
これはこんにゃくを作るときに使う消石灰(水酸化カルシウム)のにおいとアクが残っているためで、下処理することによってにおいが取れます。
におい取りの方法は、「塩もみ」と「下茹で」。
大判1枚のこんにゃくに塩を大さじ1程度かけ、しっかりと揉み込むと、水と一緒にこんにゃくのアクが出てきます。こんにゃくをサッと洗って水気を拭いてから、沸騰したお湯で2~3分こんにゃくを茹でれ冷水にさらします。
すると、歯ごたえがよくなるだけでなく、味が染み込みやすくなるという嬉しい効果も。おいしく作るには、包丁で切るよりも手でちぎったりスプーンで切るのがおすすめです。表面積が増えて、味が染みやすくなります。
こんにゃくの煮物レシピ
■旨ウマこんにゃく煮

最初におすすめするこんにゃくレシピは「旨ウマこんにゃく煮」。
だし汁・酒・醤油・みりん・砂糖を合わせて煮立たせたお鍋に、下茹でした一口サイズのこんにゃくを入れて、落し蓋をして中火で約10分煮ます。10分経ったら、落とし蓋を外してこんにゃくを転がしながら、さらに5分煮ます。仕上げ用の醬油を加えて照りを出し、最後にごま油を加えて香りをつけたら完成です。
節約ヘルシー★旨ウマこんにゃく煮
- 材料
- 板こんにゃく1枚(200g) ★だし汁 1/2カップ ★お酒大さじ2 ★みりん 大さじ2 ★砂糖大さじ1 ★お醤油大さじ1 ○お醤油(仕上げ用)大さじ1 ごま油 大さじ1/2 白ゴマ適量
■常備菜・お弁当にも♪簡単!蒟蒻の含め煮

2番目におすすめするこんにゃくレシピは「常備菜・お弁当にも♪簡単!蒟蒻の含め煮」。
味がしみ込みやすいように、ねじりこんにゃくか手でちぎったこんにゃくを熱湯で2分茹でてアクを抜き、だし汁・酒・みりん・醤油・砂糖を加えて煮立たせたお鍋に入れます。蓋をせずに、時折こんにゃくを上下裏返しながら弱火で汁気がなくなるまで煮ます。火を止めて味を染みこませるのが、おいしくなるポイントです。根菜を一緒に炊くと立派な副菜になりますよ。
常備菜・お弁当にも♪簡単!蒟蒻の含め煮
- 材料
- こんにゃく1枚 *だし汁 200cc *酒大さじ1 *砂糖大さじ1と1/2 *みりん 大さじ1と1/2 *醤油大さじ2
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■レンコン・人参・コンニャクの甘辛煮物

3番目におすすめするこんにゃくレシピは「レンコン・人参・コンニャクの甘辛煮物」。
レンコン、人参、コンニャクを同じ大きさになるように切り、レンコンは10秒、人参とこんにゃくは順に3分下茹でします。フライパンにサラダ油をなじませ、水気を切った具を加えて2分ほど炒めます。水・酒・醤油・みりん・砂糖・だしの素を加えて中火で煮て、煮汁がほとんど飛ぶまで煮たら完成です。焦がさないように仕上げるのが、おいしくなるコツです。
レンコン♪人参♪コンニャク♪の甘辛煮物♡
- 材料
- (2~3人分): レンコン1本(10~15cmほど) 人参1/2本 コンニャク1/2枚 ◎水200cc ◎砂糖大さじ2〜3 ◎醤油大さじ2 ◎みりん 大さじ2 ◎酒大さじ2 ◎だしの素 小さじ1 サラダ油小さじ1 白ゴマ(なくてもよい)小さじ1