
レバノンは中東の中で一番国土が狭い国で、面積は日本の岐阜県ほどの小さな国です。レバノンがあるエリアでは昔からローマとのつながりがあり、キリスト教徒が多く住んでいたこともあり、イスラム教とキリスト教が内戦を繰り返したことで食文化に影響を与え、レバノン料理の土台を作ったと言えます。アラブ料理を基本に野菜をたくさん使った料理が多く、ヘルシー志向の人の間で人気になっています。
この記事では、レバノン料理の基礎知識に加え、おうちでできちゃうレバノン料理のおすすめレシピ&作り方を紹介しています。たくさんあるレシピの中から、特に人気のあるレシピを紹介しているので、ぜひ毎日の料理に取り入れてみてくださいね。
キッチン用品を探す
レバノン料理について
レバノン料理ってどんな料理?
レバノン料理はレバノン共和国で食べられている料理のことで、オリーブオイルやハーブ類、ヨーグルトを使った料理が多いのが特徴です。ゴマやレモン、スパイス類もよく使われますが、スパイスは多用しないため食べやすく、野菜を使ったヘルシーな料理が多くなっています。シリア、イスラエル、ヨルダンの料理とも似ており、アラブ料理が基本になっています。
レバノン料理の代表的な料理は?
ファラフェルと呼ばれるひよこ豆のコロッケは、レバノンを代表する料理で欧米ではベジタリアンの人気メニューとして定着しています。フムスはヒヨコ豆とタヒーニのペーストで、定番のレバノン料理としてよく食べられます。中東で広く食べられているケバブは、肉を串焼きしたもので主に羊肉や鶏肉が使われます。ホブスと呼ばれる薄焼きパンがレバノン料理の主食になっています。
レバノン料理のおすすめレシピを紹介!
■レバノン料理 水切り塩ヨーグルト ラブネ

水切り塩ヨーグルトで作るレバノン料理「ラブネ」のレシピ。作り方はヨーグルトに塩を加えて混ぜ、しっかりと水切りします。水切りヨーグルトを皿に盛り、オイルを垂らして胡椒を振ってチャービルを飾ったらできあがり。水切りする時に塩が入ることで水切りしやすく、味もチーズに近づいて濃厚に。野菜やクラッカーをディップして食べるのにぴったりで、パーティーにもおすすめです。
レバノン料理。水切り塩ヨーグルト ラブネ
- 材料
- プレーンヨーグルト400g天日塩小1/4*お好みで*オリーブオイルひとたらし胡椒(赤、白)適量クレソン1本チャービル1本プチトマト3個アボカド1/2個
■ひよこ豆のフムス

ひよこ豆の水煮を使って簡単にできる「フムス」のレシピ。作り方は全ての材料をミキサーにかけて、滑らかなペーストにします。お皿に盛り付けて、オリーブオイルをまわしかけたら完成です。簡単にできるのにおしゃれで、栄養もたっぷりです。フムスはレバノン料理の代表的なディップで、ピタパンにつけて食べる以外にもクラッカーや野菜スティックを付けて食べるのもおすすめですよ。
とっても簡単!ひよこ豆のフムス
- 材料
- ひよこ豆の水煮150g練りゴマ(無糖ピーナッツバター)大さじ1ニンニク1片オリーブオイル大さじ1塩小さじ1/2水50cc〜
広告
■レバノン料理 ムサカ

ラム肉を使ったレバノン料理「ムサカ」のレシピ。作り方は肉に赤ワインとカレー粉で下味を付け、フライパンで肉と野菜を炒めます。大豆を入れて調味料で味を調えたらできあがり。赤ワインとカレー粉を使うことで、ラム肉のくさみを消すことができます。炒めるだけで本格的なレバノン料理ができて、パーティーにもぴったりです。
ムサカこんなに美味しいとは【葛尾村の給食
- 材料
- (1人分)ラムもも肉20g赤ワイン3gカレー粉0.2gオリーブ油1gたまねぎ30gナス20gピーマン10g大豆15g食塩0.5gコンソメ(顆粒)0.5gトマトピューレ16gケチャップ10g
■レモン味チキン・ケバブ@レバノン

レモン味のチキン・ケバブのレシピ。作り方は鶏肉をカットしマリネ液に30分以上漬け込み、野菜もカットしておきます。フライパンで全てを炒めて、マヨネーズとにんにくでソースを作って添えたらできあがり。にんにくソースはオリーブオイルと卵黄から作りますが、簡単にマヨネーズで代用しています。どんな野菜でもいいので、冷蔵庫の残り物を片付けたい時にもぴったりで、ピタパンと一緒にどうぞ。
レモン味♪チキン・ケバブ@レバノン
- 材料
- (2人分)鶏もも肉3枚マリネ液レモン/ライムジュース大さじ3オリーブオイル大さじ1塩小さじ1/2胡椒適量野菜玉ねぎ1/2個トマト1個ピーマン1個にんにくソースマヨネーズ大さじ2〜3にんにく(すりおろし)1〜2かけ
広告
■レンズ豆で栄養満点 ジャッダラー

レンズ豆を使った栄養満点のレバノン料理「ジャッダラー」のレシピ。作り方は鍋に玉ねぎ以外の材料を入れて軽くまぜ、強火で煮込み水分がなくなったらお皿に盛りつけます。玉ねぎのみじん切りを炒めてお皿の上にのせたら完成です。コツは煮込む時にあまりかき混ぜず、底にこびりつかないようにそっと混ぜる程度にすること。ピタパンやレタスに乗せて食べるのがおすすめですよ。
☆レンズ豆で栄養満点‼ジャッダラー☆
- 材料
- (大皿1枚分)レンズ豆一合お米1/2合水900ml塩大さじ1レモン汁1個分サラダ油大さじ2玉ねぎ小1個
■レバノン風 カリフラワーの素揚げ

レバノン風のカリフラワーの素揚げのレシピ。作り方は洗って水気を切ったカリフラワーを油で揚げて、熱いうちに塩こしょうを振りレモン汁をかけたらできあがり。好みでクミンパウダーをかけると、さらに本場の味に近づきます。しっかりと水切りしておくと、油で揚げた時に水はねせずにきれいに上がります。簡単にできて冷めてもおいしく食べられて、お酒のつまみにもぴったり。
レバノン風 カリフラワーの素揚げ
- 材料
- (2人分)カリフラワー小ぶりのもの一株塩(岩塩がのぞましい)少量こしょう(粒黒こしょうを挽いたもの)少量レモン汁1個分揚げ油(サラダオイル)適量クミンパウダー好みで
広告
■エスニック前菜、ブルグアのタブーラ風

エスニックな前菜、レバノン料理「タブーラ」のレシピ。作り方はブルグアを水に浸けて1時間おいておき、野菜をカットしておきます。大きいボウルにブルグア・野菜・茹でたひよこ豆・調味料を混ぜて、レモン汁をかけて冷蔵庫で1時間寝かせます。にんにくとパプリカを炒めたものを加えたらできあがり。翌日は全体に味が馴染んでさらにおいしくなりますよ。
エスニック前菜、ブルグアのタブーラ風:)
- 材料
- (12人分)ブルグアカップパセリ(みじん切り)2カップ香菜(みじん切り)1/2カップ万能ネギ(小口切り)1/2カップ玉ねぎ1/2個かぼちゃ1/4個カリフラワー1/4個トマト3個パプリカ(赤と黄色)各1個にんにく3かけひよこ豆(茹でたもの)1.5カップオリーブオイル大さじ4レモン汁150ccクミンパウダー適量クレイジーソルト適量こしょう適量
■パセリとトマトのサラダ

パセリがたっぷり入ったトマトのサラダのレシピ。作り方はパセリをみじん切りにし、トマトはサイコロ状にカットします。レモン汁はお好みで調節して、調味料を全て混ぜたらできあがり。ピタパンとフムスと一緒に食べるのもおすすめで、一品足りないときにもささっと簡単につくれてサイドディッシュにもぴったり。色どりがとってもきれいですよ。
パセリが主役!パセリとトマトのサラダ
- 材料
- (2人分)パセリ40gくらいトマト2個オリーブオイル大さじ1塩小さじ1/2レモン汁大さじ1/2〜1
■レバノン風ミートローフKIBBEE

がっつり食べたい時にぴったりの、レバノン料理の代表格「KIBBEE」のレシピ。作り方はボウルにブルクルを入れ、水に浸しておきます。野菜とスパイス類をフードプロセッサーで撹拌し、水気を切ったブルクルを混ぜてトレイに肉を敷き詰めてオーブンで焼いたら完成。肉は赤身100%か90%のものを使用し、必ず二度挽きするのがポイント。ピタパンに挟んで食べるのがおすすめで、冷めてもとてもおいしいですよ。
レバノン風★ミートローフ★KIBBEE
- 材料
- 牛ひき肉(赤身100%)なければ90%のでもOK 900gぐらい たまねぎ中1こピーマン(アメリカサイズ) 半分パセリ(みじん切り)50ccぐらいブルクル(挽き割り小麦)サイズは#3 400ccオールスパイス(粉末)大さじ2クミンパウダー(粉末)大さじ1ブラックペッパー(粉末)大さじ1塩大さじ2ガーリックパウダー小さじ1
■爽やかなミントが香るキヌアタッブーレ

ミントが爽やかな「キヌアタッブーレ」のレシピ。作り方はカットしたトマトに塩を入れて水分を出し、ドレッシングを作っておきます。茹でたキヌアにドレッシングの半分を混ぜ、カットしたきゅうり・小ねぎ・ミント・パセリ・トマトを入れて混ぜたらできあがり。野菜とハーブたっぷりで、キヌアのたんぱく質を合わせると栄養バランスもばっちです。
爽やかなミントが香る♪キヌアタッブーレ レシピ・作り方
- 材料
- (4人分)茹でたキヌア200ccにんにく1片レモン汁大さじ1エキストラヴァージンオリーブオイル大さじ2塩少々黒こしょう少々トマト1個塩小さじ1/4きゅうり1/2本パセリ又はイタリアンパセリ1パックスペアミント1パック小ねぎ1/4束
■レンズ豆ライス

栄養価の高いレンズ豆を使ったライスのレシピ。作り方はレンズ豆と米を別々のボウルに入れて、お湯に浸しておきます。みじん切り玉ねぎを炒めておき、レンズ豆を煮た後お米を足して蓋をして調理し、芯がなくなっていたら完成です。玉ねぎを茶色くなるまで、しっかり炒めるとうま味が増します。サラダや無糖のプレーンヨーグルトをかけて食べるのがおすすめ。
レンズ豆ライス レシピ・作り方
- 材料
- (4人分)レンズ豆(緑)1カップ米(バスマティー米かジャスミン米)1カップ玉葱2個オリーブオイル大匙2塩大匙1-2
■Falafel(ファラフェル)

レバノン料理を代表する料理「ファラフェル」のレシピ。作り方はひよこ豆を一晩水につけておき、その他の材料全部と混ぜてハンドミキサーで潰します。一口サイズにまとめて油で揚げたらできあがり。クミンとコリアンダーを多めに使うと本場の味に近づきます。すりおろしやじゃがいもや小麦粉、卵などを使うとまた違った味わいになり、アレンジを楽しめます。栄養たっぷりでヘルシーで、ベジタリアンの人にもおすすめですよ。
マクロビ,ベジ Falafel(ファラフェル) レシピ・作り方
- 材料
- (4人分)ひよこ豆250g玉ねぎ中1個にんにく1かけコリアンダー適量クミン塩適量
■ファラフェルサンド

ひよこ豆で作るファラフェルサンドのレシピ。作り方はひよこ豆は一晩水に浸しておき、フードプロセッサーにファラフェルの材料を全て一緒に入れてペースト状にします。一口サイズに丸めて揚げてピタパンに挟んで、タヒーナソースをかけたらできあがり。小判型にすることで火が通りやすく、少ない油で揚げることができます。ヨーグルトを白胡麻ペーストにすると、さらに本格的な味わいに仕上がりますよ。
ファラフェル ひよこ豆コロッケサンド レシピ・作り方
- 材料
- (2~3人分)ひよこ豆1カップ(150g)たまねぎ1/2個にんにく1片パセリ(みじん切り)大さじ3クミンパウダー小さじ1カイエンヌペッパー(お好みで)小さじ1塩小さじ1胡椒少々サラダオイル揚げ油タヒーナソースプレーンヨーグルト大さじ3レモン果汁大さじ1おろしにんにく大さじ1/2塩小さじ1胡椒少々ピタパン2枚
■ババガヌーシュ(ナスとごまのディップ)

レバノン料理の定番「ババガヌーシュ」のレシピ。作り方は茄子を皮が焦げて中身がしっとりするまで焼き、皮を取ってざく切りにします。材料を全て一緒にミキサーにかけてペースト状にしてお皿に盛りつけ、好みでオリーブオイル、パプリカ粉、パセリを添えたらできあがり。ピタパンなどに付けて食べるのがおすすめで、ヘルシーに食べられますよ。
ババガヌーシュ(ナスとごまのディップ)
- 材料
- (2~3人分)ナス3〜4本(250g)タヒーニ(芝麻醤、練りごま)大さじ2ニンニク1片クミンパウダー小さじ1レモンジュース大さじ1塩小さじ1オリーブオイル大さじ1パプリカパウダー適量パセリ少量オリーブオイル適量
■ファトゥーシュ(パレスチナ風サラダ)

色どりがきれいなパレスチナ風サラダの「ファトゥーシュ」のレシピ。作り方はトマト・きゅうり・レモンをカットし、オリーブオイルをかけて冷やしておきます。レバニーズブレッドを3cm四方にカットし油で揚げ、野菜と一緒にあえたらできあがり。レバニーズブレッドが手に入りにくい場合は、ワンタンや餃子の皮など手に入りやすいもので代用してみてください。
ファトゥーシュ(パレスチナ風サラダ)
- 材料
- (2人分)トマト1個きゅうり半分レモンの輪切り3枚オリーブオイル大さじ2塩少々レバニーズブレッド一枚揚げ油適量
■ホブス(薄焼きパン)

レバノン料理の主食「ホブス」のレシピ。作り方は ボウルに材料を全て入れ10分ほど捏ねて、生地を4等分に丸めて5mmの厚さに丸く伸ばし、強力粉をまぶします。200Wのレンジに30秒かけた後、200度のオーブンで15分焼いて軽く焼き色がついたらできあがり。オーブンによって焼き加減が違うので、様子を見ながら焼いてください。オリーブオイルをつけて食べるとおいしいですよ。
☺時短!簡単♪ホブス(モロッコのパン)☺
- 材料
- (4枚分)強力粉300g40℃のぬるま湯150ccドライイースト小さじ2(6g)塩小さじ1(6g)強力粉(まぶす用)大さじ1
■豚肉のコフタ(レバノンのシシカバブ)

レバノンのシシカバブ「豚肉のコフタ」のレシピ。作り方はボウルにコフタの材料を合わせよくもみ込み、スティック4本に伸ばして串刺しにします。180度のオーブンで12〜15分焼いたらできあがり。ソースの材料を合わせて、コフタにつけていただきます。ライムは柚子やかぼすでも代用でき、サワークリームはヨーグルトを使ってもOK。ライムの香りが爽やかで、何本でも食べられますよ。
豚肉のコフタ(レバノンのシシカバブ)
- 材料
- (4本分)コフタ豚ひき肉150g玉ねぎ(みじん切り)小1/2個にんにく(みじん切り)1かけライムの皮(削ったもの)1個分溶き卵1/2個ナツメグパウダー小さじ1/5パプリカパウダー小さじ1/5クミンパウダー小さじ1/5コリアンダーパウダー小さじ1/5塩胡椒適量ソースサワークリーム100cc玉ねぎ(みじん切り)大さじ1トマト(みじん切り)大さじ1塩胡椒適量
■レバノン風チキン

クセになる美味しさのレバノン風チキンのレシピ。作り方は調味液の材料を合わせておき、調味液と鶏肉をビニール袋に入れ、冷蔵庫で3時間ほど漬け込みます。フライパンで鶏肉を焼き、残った調味液を流し込み蓋をして蒸し焼きにし照りがついたら完成。皮から十分な油が出るので、テフロン加工のフライパンを使う場合は油は不要です。普通のおかずメニューとしてはもちろん、バーベキューにもぴったりですよ。
クセになる美味しさ。レバノン風チキン
- 材料
- (3~4分)手羽先10~12本レモン汁小ぶりのレモン1個分ユーカリはちみつレッド・ストリンギーバーク大さじ1醤油小さじ1/2粗挽き黒胡椒お好みの量パセリのみじん切り大さじ1おろしにんにく3片分
■レバノン風ポテト

レモンをかけてさっぱりといただくレバノン風ポテトのレシピ。作り方はじゃがいもをカットして茹でておき、フライパンでじゃがいもをスパイスと一緒に炒めます。お皿に盛りつけてレモンを添えたらできあがり。じゃがいもは茹ですぎると炒めにくくなるので、茹で加減に注意してください。スパイス類はたっぷりと使った方がおいしく仕上がって、レモンの酸味でさっぱりと食べられます。
レバノン風ポテト
- 材料
- (2人分)じゃがいも 中3個にんにく2つパプリカ(粉末ハーブ)小匙半分コリアンダー(粉末ハーブ)小匙半分炒り胡麻(白でも黒でも)大匙1コリアンダ―(生)刻んだもの大匙3程度油少々塩少々レモン4分の1~半分
■Baklava(バクラヴァ)

簡単に作れるのにとってもおいしい「バクラヴァ」のレシピ。作り方はレバネーゼシロップを事前に作っておき、フードプロセッサーでくるみを荒く砕いておきます。ボウルにくるみ・砂糖・オレンジブラッサム・ローズウォーターを入れ混ぜ、フィロ生地の上にくるみをのせて巻いてカットし、型に並べてオーブンで焼き熱いうちにシロップをかけたら完成。焼く前の巻いた状態だと冷蔵・冷凍保存できるので作りすぎた場合は場合は保存しておけます。
簡単で美味!Baklava(バクラヴァ)
- 材料
- レバネーゼシロップ1カップ程度(甘みは調整)フィロ生地500gくるみ500g砂糖1/4カップオレンジブラッサム小さじ1ローズウォーター小さじ1/2溶かしバター(無塩)3/4カップ